今年のインフルエンザシーズンは、昨シーズンと同様にインフルエンザA型(H1N1、H3N2)とB型の複数型混合流行の予測となっています。
ワクチンは、感染を完全に防ぐものではありませんが、発症を抑え、重症化を予防する効果が期待できます。通常のワクチンは約5か月間の効果がありますが、点鼻タイプワクチンは約1年間の持続効果があり、年1回接種でよいとされています。
インフルエンザは、一般的な風邪と症状が似ることが多いですが、症状の進行が早いのが特徴です。乳幼児では初感染であることが多く、重症化しやすい傾向があります。
また、小児がインフルエンザ脳症を発症する頻度は、インフルエンザに感染したお子さん1万人に1人と言われています。一方、報告では脳症になった方の約4%が亡くなっており*2、致死率が高い病気と言えます。そのため、疑わしい症状が見られた場合は、早期の受診が重要です。
インフルエンザは、感染者の咳やくしゃみによる飛沫感染が主な感染経路です。さらに、体外に出たウイルスは衣服やドアノブなどの表面で2~8時間程度生存するため、手指を介して目や口の粘膜から体内にウイルスが入り、接触感染を引き起こすこともあります。
飛沫が飛ぶこと減らす、もしくは非感染者の口腔内へのウィルス侵入を防ぐために、マスクが重要となります。職員のマスクは必須として、感染拡大時はマスクができる2歳以上のお子さんは装着が推奨されます。マスクが出来ない場合も、咳エチケットを行うようにしましょう。
前述のとおりウイルスの感染力は、飛沫が手指やドアノブ等についたあとも数時間続きます。そのため、手を口や目に触れさせないよう指導すること、手洗いに加え、手が触れる場所をアルコール消毒することも重要になります。また、咳エチケット後の手指にもウイルスはついているので、注意が必要です。なお、うがいの感染予防効果は現時点で十分に証明されていません。
感染は1シーズンに1度とは限りません。1度感染した場合でも、他の型にかかることがあるので、注意しましょう。
(例:12月にインフルエンザA型感染、2月にB型感染)
*1:令和6年度インフルエンザQ&A - 厚生労働省 より:有効性60%は、ワクチンを接種せず発病した患者のうち60%は、ワクチンを接種していれば発病防止効果があったことを意味する。
*2:国立感染症研究所HPより