今年のインフルエンザシーズンは、A型(H1N1、H3N2)とB型の複数型混合流行が予測されます。特にH3N2型は、高齢者において重症化しやすい傾向があるため、注意が必要です。
インフルエンザワクチンは、感染を完全に防ぐものではありませんが、発症を抑え、重症化や合併症(肺炎など)を予防する効果が期待できます。
インフルエンザは、一般的な風邪と症状が似ることが多いですが、症状の進行が早く、重症化しやすい傾向があります。
また、高齢者のインフルエンザは、微熱程度の発熱など典型的な症状が出にくい場合があるため、いつもと違う変化の気付きが重要です。特に留意するポイントは以下となります。なお、一般的に症状が始まってから、3~4日が最も感染力が強いと言われています。
隔離判断は非常に難しく、施設に感染者がいない時は、特に感染を疑うことが難しくなります。
そのため、各都道府県のインフルエンザ感染の流行情報などを確認し、流行期であれば、症状がある入居者に対して、感染を疑いながらケアを実施し、抗原検査を連携先医療機関等に依頼しましょう。すでに感染者がいる場合は、主な症状等を参考に、検査を依頼しましょう。抗原検査は症状発現後12時間以降の実施が推奨されます。
感染予防にはスタンダードプリコーション
(標準予防策)*3の実施が基本となります。感染流行期は特に徹底しましょう。
飛沫感染が主な経路となり、くしゃみなどで感染が広がります。また接触での感染もあるため、手洗いだけでなく、ドアノブなどの消毒も重要となります。
個室隔離が難しい場合、以下の方法があります。
発症した後5日経過、かつ症状改善後2日を参考に解除を検討しましょう。
*1:厚生労働省 新興・再興感染症研究事業「インフルエンザワクチンの効果に関する研究」を参考に作成
*2:厚生労働省「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」を参考に作成
*3:スタンダード・プリコーション:「すべての患者の血液、体液、分泌物、嘔吐物、排泄物、創傷皮膚、粘膜等は、感染する危険性があるものとして取り扱わなければならない」という考え方およびそれに付随した感染予防行動